食事について
痛みがある期間は無理して固いものは食べず、できるだけ柔らかいものを食べてください。目安は手でちぎれる硬さです。
痛みがなくなるとなんでも食べられるようになりますが、この時期もあまり固いものや粘着性の高いものは、装置の脱離や破損を招くリスクがあるため注意してください。
色の濃い食べ物は装置のゴム製のものが着色して、審美性を低下させる恐れがあります。できるだけ色の濃いものは、交換日が近づいたときに食べるようにしましょう。
食べてはいけないもの
ガム、グミ、キャラメル、ハイチュウなどの粘着性の食べ物
飴や氷をかみくだくような行為
ピーナッツなどの豆類
せんべいなどのかたいもの
りんごやくだものをそのまま丸かじりする行為
カレー、コーヒー、紅茶、赤ワインなど色の濃い食べ物
食べて良いもの
栄養価が高く、色が濃くない、柔らかい食べ物がおすすめです。
例えば雑炊、リゾット、うどん、ドリアや豆腐料理、野菜であれば加熱したものを細かく刻んで、肉は一口大に小さくするようにしましょう。魚はなんでもおすすめです。
よくあるトラブルと対処法
矯正期間中によくあるトラブルケースには、下記のようなものがあります。
ブラケットが外れてしまう
ブラケットが外れてしまう
ブラケットが外た状態
痛みがなければ緊急性がないことが多いですが、ブラケットが外れた場合は必ずクリニックに連絡してください。
舌や唇や頬などの粘膜にあたって痛い場合は、ワックスで保護してください。
なくしてしまうと費用がかかる場合があります。完全に取れてしまった場合はなくさずに保管してクリニックにお持ちください。
奥の針金が出てくる、または針金が抜けてしまう
奥の針金が出てくる、または針金が抜けてしまう
奥の針金が出ているまたは針金が抜けてしった状態
歯が並んできて歯列のでこぼこがなくなってくると、アーチ表面の距離が短くなり、あまったメインの固いワイヤーが最奥歯から伸びて出てくることがあります。
痛みがなければそのままでも大丈夫な場合もありますが、痛みが強い場合はすぐにご連絡ください。すぐにご来院できない場合は、決して無理をしてはいけませんが歯科医師指示のもと、ご自身でニッパーでカットしてもらう場合もあります。むずかしい場合は来院までワックスで粘膜にあたるワイヤーを保護しておきましょう。
歯の動揺(ぐらぐら)が気になる…
矯正は、歯を動かす治療です。顕微鏡レベルでいえば実際に歯が揺れます。揺れるか確認のため指でぐらぐら力をかけるようなことは控えてください。
生理的な現象ですので心配せず、治療が終了し保定装置をつけることで歯の周りの骨が再生して固まり、定着すると揺れなくなります。このため保定装置を正しく装着しないと後戻りの原因にもつながります。